
2週間前に尋ねた国見山。お目当てのシャクヤクの群生地を何とか探し当てたものの、
固い蕾を付けた2・3輪を見つけただけだった。
まだ当分先だと思いながら帰ってきたら、その1週間後にアカリプタさんが『満開のシャクヤクの群生地』と書いてYAMAPに写真をアップしていた。
さてさてあと1週間先はどうだろうと思って気を揉んでいたら、日曜日にreikoさんが『もう終盤でした』と書いていた。ガビ~ン!
それでも『何とかもってくれ~』と星に願って今日の日を待ちわびていた。
前回は山頂まで登ったあと群生地まで歩いたけれど、今日は登山はせずに直、群生地に。(ただし前回探し当てた群生地ではなく、別の群生地をreikoさんに教えてもらったのだ)
途中のカタクリも前回はほとんど蕾も見当たらない状態だったのに、今日は斜面一面に春の訪れを喜んで、小さな妖精が小踊りしていた。



教えてもらった群生地は前回とは比べ物にならないくらいの規模だった。
開花状況はというと、reikoさんの言う通り終盤の様子だったが、それでも今まで見た事のない数の花が咲き残ってくれていた。

薄く柔らかい和紙でできたような花弁は触ると今にも落花しそうな可憐で清楚な花。丸く手のひらで抱えたような形はずっと見ていても見飽きない。


群生地はまだまだ斜面の下までずっと続いている。この斜面一面にこの白い花が咲いているのを想像するだけで涎が?出てきそうだ。
アカリプタさんも過去に何度も訪れて、今年初めて満開の状態を見られたそうなので、そのタイミングを図るのは難しそうだが、来年は是非満開のこの群生地を見てみたい。
シャクヤクの白い花の奥にまったく逆の濃い赤紫の色が見えた。
近づいて見るとシコクカッコウソウが咲いていた。この花も今日のお目当てのひとつ。


その近くには気を付けないと踏みつけそうな小さなニリンソウが咲いていた。
そしてもう最後の一輪のフクジュソウも・・・・。


群生地のシャクヤクに別れを惜しんでもと来た道を引き返す途中で、前回の見つけた群生地にも寄ってみると、こちらはまだ蕾の状態のシャクヤクが結構残っていた。
標高でいうと僅か5.60メートルなのにこうも違うのかと・・・・。
帰り道のカタクリは気温も少し上がって陽当たりも良くなってか、往路に比べてイナバウワーのポーズを決めている子たちの数が増えていた。そして他の子たちと比べて色白の子もいたりした。



車を停めた場所まで戻ると西に広がる景色は少し霞んではいたものの、赤星山から二ツ岳に続く稜線、そして奥白髪山の辺りの四国中央部の峰々が見渡せた。
目線を少し下げると稜線のすぐ近くまで集落があるのが見えた。吉野川流域に200以上あると云われるソラと呼ばれる集落のひとつだ。


リベンジで出かけた国見山も結局来年にまたリベンジを誓って山を下りた。
時間的には少し早いので、祖谷から工石山まで足を延ばしてみる。もちろん目当てはあの花・・・・。
国見山から工石山の登山口になる青少年の家までは小一時間。国見山では時間が早かったのでお昼を食べずに移動したらちょうどお昼時。トンネルを抜けて直ぐにある『ラーメン土佐自然堂』の看板が目に入る。お店に入るとテーブルはほぼ満席。厨房でおじさんが忙しそうにしていた。
するとお客さんらしい女性の方がお水を運んでくれて注文を聞いてくれた。その女性のお勧めで『青とうがらしラーメン』を注文。器の中から小さじで少しだけ青とうがらしをラーメンにいれてみると、これが辛いけれども出汁の甘さにプラスして、何とも言えずに美味しかった。(この後しばらくは舌が痺れていた。)
お腹を満たしあとは登山口近くに車を停めてスタートする。
杖塚の下ではこの季節に珍しく春紅葉が色づいていた。


杖塚からはいつものように北回りコースを歩いて行く。まず最初に探したのは八起白鷲岩の横にいつもなら咲いているアケボノツツジ。しかし残念ながら今日はもうほとんど散ってしまっていてテンションが少し下がった。


八起白鷲岩からの道の脇にはコミヤマカタバミが、白い小さな花びらで林床を埋め尽くしていた。


そしてアケボノツツジともうひとつお目当ての花バイカオウレンは、ロープで囲まれ保護された中で最後の一輪だけ残っていた。


天然ひのき風倒根から先に進んだとど岩の上にはミツバツツジ。そしてその岩の横には今年お初のアケボノツツジが咲いていた。ヤッタ~!



途中ですれ違った女性に『アケボノツツジは咲いていましたか?』と尋ねたら、『山頂近くには咲いていましたよ』と教えてくれた通り、北の頂では多少の落花はあるものの、まだ花を落とさずに咲き残っていてくれた。



山名を描いた案内板の横でご夫婦が休んでいた。男性の方は遠くを眺めて山座同定をしていた。私も一緒になって『たぶんあれが沓掛山のようなのであの辺りがちち山、笹ケ峰になるんでしょうね』とか『たぶん少し頭を出しているのが二つ岳で・・・』などと、少し霞んでいてはっきりとは確認できないながら二人で指さしながら話し込む。そしてその男性が今まで歩いてきた体験談を面白おかしく聞かせてくれて、しばらく楽しい時間を過ごせた。



北の頂から山頂へ登ると、ここでも数本花を残した木があった。
少し雲がかかる空だったが、それでもやっぱりアケボノツツジには青空が良く似合う。
いつもならこの山頂からシャクナゲの道を通って、賽の河原に降りて行くのだけれど、
今日は少しスタートが遅くなったので、このまま折り返して北回りコースを戻って行く。



毎年春の花が咲くこの時期。あちらこちらで次々と咲いていく花を追いかけるのには、1週間に1度の山登りではなかなか難しい。でも今日はシャクヤク、シコクカッコウソウ、カタクリ、フクジュソウ、バイカオウレンそしてアケボノツツジと主だった花が一度に見て回れてとても有意義な一日だった。
