
まるでローテーションのように週の中ごろの天気が悪い状態が続いていたのが、先週は雲一つない晴天に恵まれて、そのローテーションが変わったかと思えたのだが、今週はまた水曜日の天気が悪い。
仕方がないのでまだ40%で曇り空の予想の火曜日が、まだマシなようなのでいつもの水曜日から火曜日に変更した。
私用で2週間出かけられなかった西の奥様と、『寒峰のフクジュソウを見に行こう』と話をしていたのだが、2週間経ってまだ少しは咲いているかなと思って、寒峰の予定を変更せずに登ってきた。
久しぶりに走る西祖谷から東祖谷の国道439号線は、かづら橋あたり以外は道路幅も広くてとても走りやすくなっている。
それでも西の奥様と待ち合わせをした『道の駅たからだの里』からは、2時間近くかかって上の登山口に着いた。
天気予報では8時から9時の2時間ほど晴れマークがついていたが、その予想通り車を停めた場所から南には、牛の背と天狗塚の頭の上にはまだ青空が広がっていた。見上げた寒峰の稜線上も青空だ。このまま天気がもってくれたらいいが、夕方には雨予想になっている。


林道からの取り付きはどこの山も似通っていて、スタート直後にトップギアの急登になる。登山口から少し登ると、東に濃い植林の斜面の中に落合集落が浮かんで見えた。


以前からあった『火の用心の』旗は、それこそ火事にでもあったのかと思うような破れて朽ちていたが、その先では新しくロープが張られて設置者が丁寧に説明書きを吊るしていた。


林道の途中で見たミツマタはもう白くなっていたが、この高さまで来るとまだ黄色い色を残していた。その先ではまだ固いつぼみのシャクヤクの群生が見られた。


ミツマタの脇を通るとフクジュソウの群生地はすぐ近くだと記憶していたのに、思っていた以上に時間がかかって、いつもの説明版の前に着いた。『さぁ咲いてるかな?』
明るい日差しの中の斜面を目を凝らしてみると、まだ緑の葉の中に黄色い花が咲いているのが見えた。



確かにピークは過ぎていたがまだ結構な数が咲いていた。ただ何となくどの花も少し小さいように見えた。


散らばって咲く花を、足元の葉を見ながらとにかく踏みつけないようにして写真を撮っていく。黄色の花びらは飴細工のように輝いていた。その花びらだけでなく周りの葉も陽が当たって輝いている。


群生地の上手を回り込むとまた急登が始まる。足元の悪い場所にはさっきと同じ『阿波の峠を歩く会』の人たちが設置したロープが張られていた。



群生地の上部まで来るとこのコースで一番の急登が始まる。見あげるほどの急登を杉林の中ひたすら黙々と登って行く。


なんとか急登をやり過ごすと、左に人工林、右が自然林の尾根道になる。
『西寒峰には登りますか?』と奥様が聞いてきた。時間は11時前。山頂でお昼ご飯にするなら寄り道しない方がいい。そう考えての事だろうから『登ったことがあるなら、寄らずに行きましょう!』と答えると、案の定奥様がニコリとした。

そう話してしばらく登っていると、どうも様子がおかしい。直接行くのなら西寒峰の東のトラバース道になるはずなのに、露岩が現れ険しい尾根道になった。すぐにYAMAPを見てみると、西寒峰の手前まで来ていた。
前を歩く奥様に『西寒峰に登ってます!』と声をかける。

直下の痩せ尾根に比べて山頂は広々としていた。木札に掛かれた山名標は、字が消えかかり木の枝から落ちていた。三角点はなく、それらしい柱石で写真を撮る。


西寒峰からは急な斜面を下っていくと、寒峰との広々とした鞍部に出た。窪地のような草地から振り返って西寒峰を見上げる。


鞍部から尾根を踏み跡を辿りながら登って行くと、ラミネートされた『阿波の峠を歩く会』の方々による説明書きが木の枝に掛けられ、すぐ横には以前来た時にはなかった峠の名を記した道標が建てられていた。



寒峰峠を過ぎると樹林帯から山頂直下の笹原になる。時間は12時30分近く。西寒峰でドーナツを頬張った西の奥様は元気に登って行く。
『KAZASHIさんは食べないの!』と聞かれたが、ザックから出した行動食の賞味期限がとうに過ぎていたので、『大丈夫です』と応えてそのまま登ってきたので、お腹がぐうぐう鳴っている。『腹減った~』



山頂は先週の塔ノ丸と同様に、遮るものもない360度の大展望。
北東には烏帽子・前烏帽子・落禿に続く稜線。奥様が落合峠から歩いて『線を繋ぎたい!』と仰っている稜線だ。

その稜線から右に視線を振ると塔ノ丸の笹原の奥に、剣山と次朗笈、そして三嶺までが見渡せる。

そこから後ろに振り向くと大きな三角の中津山とその奥に国見山

もちろん南には天狗塚と牛の背。徳島の剣山系・祖谷山系のオールスターの山々がすべて見渡せる。

カップ麺が出来上がるまでの間、その絶景を写真に収める。
今日のカップ麺は懐かしい『出前一丁』。後から入れるゴマ油の香ばしさが食欲を満たしてくれる。


お昼を食べている間に空はどんどん雲がかかり始めていた。
今日は落合峠までの稜線の雰囲気を確認する目的もあったので、食べ終えた後早々に東に向かって歩いて行く。

途中から山頂を振り返る。

前回はここから南に下って周回した分岐にある道標。それを見て『あら落合峠まで10km弱なんだ』と奥様。奥様が思っていたより距離が短かったようだが、過去に歩いて往復したことのある私には、それでも疲労困憊した記憶がある。


分岐から二つ目のピークで稜線の様子を伺う。今日はさほど遠くには見えないが、さてさて実際に歩いてみたらどうだろうか?奥様は来週には歩く予定で意気揚々。
私は一度は歩いているとはいえ、その時のトラックが見当たらないので、仕方がないお付き合いするか~。


偵察を終えて引き返して、分岐の道標からいったん東にトラバースした後、南に急坂を下って行く。新しく買い替えた登山靴はまだ固く、急坂になると指先が当たって痛い。


『なかなかモノレールまで来ないね』と言っているうちにモノレールの終点に着いた。レールはさび付いていて随分と使われていない雰囲気だが、いったい何のためにこんな場所まで?と思うほど麓から延々と続いている。


前回は1279mの標高点の手前からモノレールに沿ってショートカットができると思って下って行ったが、モノレールはとんでもない急な斜面のスギヤブの中に続いていて、三人で難儀をしたので今日は尾根に沿って降りる事にしたが、一度尾根を間違え右に少し下ってしまって引き返す。

しばらくは自然林の中の雰囲気のいい尾根道だったが、次第に傾斜がどんどん急になる。登山靴の中の指先もどんどん痛みが増してきた。


巨人にでも倒され折れたようなねじれて折れた巨木。この木の右下には数十メートルはあろうかと思う巨大なアカマツ?があった。あまりの大きさにカメラには収まらなかった。

急坂を下って行くと白いコンクリート舗装の林道が木々の間から見え、最後に急坂を下ると林道に飛び出した。正式なルートとしては1270mの標高点の手前から左に折れると林道に降りられるようだが、この尾根を下ると時間は10分ほど短縮できていた。


ここからは1.5kmほど駐車した場所までの林道歩き。道の脇にはミツマタがあちらこちらで咲いていた。


駐車からの帰り道。奥ノ井の山里は、平野部から少し遅れて春がやってきたようだ。


そして集合場所の財田まで戻ったあとの自宅への帰り道の途中では、田畑で作業する人々の姿をあちらこちらで見かる。里の季節は春から夏に向けて変わろうとしていた。
さてさて暑さに弱い私は、そろそろ熱中症対策を考える季節になってきた。

今回のYAMAPです。











































































































































































































































































































































































































































